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元画像と加工後

写真を、鉛筆でデッサンしたように加工する方法です。 斜線のタッチを付けた2枚のレイヤと、輪郭線のレイヤを合成して、被写体がボケないように工夫しています。



元画像に対し、「フィルタ」⇒「カラー」⇒「グレイスケール」を実行します。

続いて「フィルタ」⇒「ぼかし」⇒「ガウスぼかし」を、強さ(初期設定のまま)で実行します。



「フィルタ」⇒「輪郭抽出」⇒「輪郭抽出」を実行します。

輪郭線だけになりました。

(ボカしてから輪郭抽出するのは、細部を飛ばすためです)



線が薄いので濃くします。

「フィルタ」⇒「カラー」⇒「レベル補正」をクリックします。

中央の△印を、画像を見ながら右側に寄せて、濃くします。
あまり濃くしすぎると、輪郭以外の部分まで黒くなるので、適度な濃さに留めておいてください。



この元画像レイヤを「輪郭」とします。

輪郭レイヤを2枚複製し、上から「線1」「線2」とします。

この後、作業するレイヤを間違えないように注意してください。



一番上の線1レイヤを選択します。

線1レイヤに対し、「フィルタ」⇒「ひっかき」を、長さ5くらい、角度-45(初期設定のまま)実行します。



続いて、「フィルタ」⇒「ぼかし」⇒「モーションブラー」を、範囲7くらい、角度-45(「ひっかき」と同じ角度)で実行します。

これで、鉛筆でデッサンしたような、右上がりのタッチがつきます。



線1レイヤを非表示にして、今度は線2レイヤを選択します。

この線2レイヤにも、線1レイヤと同じく「ひっかき」「モーションブラー」を実行しますが、角度だけは45度に変えます。

すると左図のように、左上がりのタッチになりましたね。



線1レイヤを選択して表示させ、合成モードを「乗算」にします。

すると、右上がりと左上がりのタッチが混ざります。

線1レイヤを、下の線2レイヤと結合します。



今度は線2レイヤの合成モードも「乗算」にします。
すると、一番下の輪郭レイヤの線が見えるようになります。
必要なら、線2レイヤの不透明度を調節しましょう。

レイヤを結合して保存します。


参考:鉛筆細密画風加工

作例では、鉛筆を45度と-45度のタッチにしましたが、他の角度でも構いません。 「ひっかき」「モーションブラー」の角度が合っていればいいわけです。 輪郭のレイヤを残しておいて、最後に合成するテクニックは、便利なので覚えておきましょう。