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元画像と加工後

バージョン1.31で実装されたカスタムグラデーションを使うと、簡単に虹が描画できます。 ここでは、虹の下半分をきれいに消す時にも利用しています。 プリセットのグラデーションを使うので、すぐにできますよ。



虹を入れたい画像を開きます。

この元画像レイヤの上に、新規レイヤを作り、「虹」とします。


コントロールウィンドウ下の、カスタムグラデーションのリストの中から、虹用のものを選択してOKします。

カスタムグラデーションをONにします。



虹レイヤに円形グラデーションを描きます。

位置は後で動かすので、今は適当でも構いません。
虹の弧が望む大きさになるように、上手く描画してください。



移動ツールに切り替えて、虹レイヤの位置を調節します。

作例では、左側に虹を移動させました。



後は虹の下半分を消すだけです。

もちろんブラシ消しゴムで消してもいいのですが、虹の消え際を自然に見せるには、もっと良い方法があります。

新規レイヤ「アルファ値」を作り、虹レイヤの下に移動させます。


プリセットのカスタムグラデーションで、上から3番目のものを選んでOKします。
(左から右へ、緩やかに「白⇒透明」になっているものです)



アルファ値レイヤ上で、虹の上から下へ「白⇒透明」になるような、線形グラデーションを描きます。

この後の操作で、白い部分ほど虹が残るようになるので、そのつもりで描きましょう。



一番上の虹レイヤを選択します。

虹レイヤに対し、「フィルタ」⇒「アルファ操作」⇒「下のレイヤの値を乗算」を実行します。
虹の下半分が透明になり、残った部分の端も、キレイに空に溶け込んでいます。

アルファ値レイヤは、もう必要ないので削除します。


最後に、虹レイヤの合成モードや不透明度を調節しましょう。

作例では、「加算」にして不透明度を70%にしていますが、合成の効果は元画像により変わります。
「スクリーン」など、他の合成モードも試してみましょう。 (もちろん「通常」のままでもいいですよ)

レイヤを結合して保存します。

参考:旧バージョンでの虹の描画

カスタムグラデーションは不透明度(アルファ値)も含めることができるので、アルファ操作の値を指定する用途にも使うことができます。
以前のAzPainterでは、白黒のグラデーションを元に「輝度からコピー」「明るい色ほど透明に」などを使っていましたが、慣れればカスタムグラデーションを利用する方が簡単ですね。