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サンプル画像

いわゆる「内側ドロップシャドウ」の作り方です。 内側に影を落とすことで、その部分が凹んでいるように見えます。 左上のように、ロゴにも応用できます。



ここでは、内側ドロップシャドウの基本的な作り方を説明します。

まず影を落としたい部分は、背景などその他の部分と、別のレイヤになっている必要があります。

左の例では、文字を入れたレイヤを「描画」レイヤとしました。



この描画レイヤを複製し、「影」と名前を変えます。

影レイヤに対し、「フィルタ」⇒「アルファ操作」⇒「アルファ値からグレイスケール作成」を実行します。

このフィルタは、不透明な部分ほど明るく(白く)なるので、左図のようになりますね。



このまますぐにぼかしをかけても、影が十分につかないので、暗い部分を少し大きくしておきます。

「フィルタ」⇒「メディアン」を最小値7×7で実行します。

(もし、文字などが細くて7×7だとつぶれてしまう場合は、5×5にしてください)



「フィルタ」⇒「ぼかし」⇒「ガウスぼかし」を、適当な強さで実行します。

文字の場合は、少し形が残るくらいがいいでしょう。



影レイヤの合成モードを「乗算」にし、不透明度を50くらいまで下げて、下のレイヤが見えるようにします。

移動ツールに切り替えて、影レイヤの位置を調整しましょう。

普通パソコンの世界では、左上から光がさしていることになっているので、右下に少し動かすといいでしょう。


位置が決まったら、影レイヤに対し、「フィルタ」⇒「アルファ操作」⇒「下のレイヤの値をコピー」を実行します。
描画レイヤの不透明度がそのまま反映されて、内側だけに影が残ります。

必要なら影レイヤの不透明度を調整し、「レイヤ」⇒「表示レイヤをすべて結合」して保存します。

なお背景と描画レイヤの色が似ている場合は、背景を非表示にして作業すると、見やすいです。
最後に背景も表示させてから、レイヤを結合してください。

「アルファ値からグレイスケール作成」は、本来もっと別の目的のために実装されたフィルタなのですが、このように内側ドロップシャドウを作る時にも、非常に便利に使えます。 「アルファ操作を制する者はAzPainterを制す」と私は思っているのですが・・・!?