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元画像と加工後

写真を木版画風に加工してみました。 黒く彫り残した線は、「ハイパス」と「2値化」で抽出しています。



加工する写真は、明暗のバランスが良く、被写体の輪郭がはっきりしているものを選んでください。
色は必ずしも綺麗に出ていなくても構いません。
(後でいくらでも塗り替えができるので)

元画像レイヤを複製します。



元画像複製レイヤに対して、「フィルタ」⇒「ハイパス」を、範囲2〜3で実行します。



さらに、「フィルタ」⇒「ぼかし」⇒「ガウスぼかし」を、強さで実行します。



「フィルタ」⇒「カラー」⇒「2値化」をクリックします。

そのままでは全体が黒すぎると思うので、しきい値のスライダーを少しだけ左に動かして、左図のように木版画風の線が出るようにします。

良ければOKしてください。



次に色をつけましょう。
上の元画像複製レイヤを非表示にして、下の元画像レイヤを選択します。

「フィルタ」⇒「カラー」⇒「ポスタリゼーション」を、初期設定のまま実行します。

見栄えがするように、色を明るく派手にしましょう。

「フィルタ」⇒「カラー」⇒「HSVカラー調整」をクリックします。
画像を見ながら、H(色合い)、S(鮮やかさ)、V(明るさ)のスライダーをドラッグしてみてください。
色相は、実際の色にこだわらず、大胆に変化させた方が、面白い仕上がりになります。
また、後で黒い線が被るので、色は明るめにするといいでしょう。



さらに、のっぺりした感じを出すために、「フィルタ」⇒「メディアン」を、中央値5×5で実行します。



ここで再び上の元画像複製レイヤを選択し、合成モードを「乗算」にすると、木版画風の黒い線が反映されます。

これで良ければ、元画像複製レイヤを下のレイヤと結合して完成です。



色を変えたいと思ったら、下の元画像レイヤを選択して、「塗りつぶし」ツールや「色の置き換え」フィルタ、描画ツール+ENTERキー併用クリックを使って、自由に塗り替えが可能です。

レイヤを結合して保存します。
なおこの加工は、JPEGだと色ムラが出やすいので、その他の形式で保存するのが向いています。

明るく派手な色にした方が、黒い木版画風の線とコントラストがついて、カッコ良く仕上がります。 建造物などがメインの、風景写真に向いていると思います。