光源の状態によって、写真全体に特定の色がかぶってしまい、白い部分が白く写らないことがあります。 ここではそのような「色かぶり」を、RGB調整で直す方法を紹介します。
電灯系の照明では、全体が黄色〜赤っぽく写ってしまいます。
喫茶店で食べ物を写した時などに、よく起こりますね。
本来は白いお皿が、肌色みたいになっています。
「フィルタ」⇒「カラー」⇒「RGB 調整」で、R(赤)を - 15、B(青)を + 30にして補正したのが左の写真です。
強い色味を下げ、弱いのを上げてやればいいわけです。
この例ではG(緑)はそのままですが、多少いじった方がいい場合もあるでしょう。
プレビューを見ながら、微調整してください。
なお食べ物の場合は、多少黄〜赤味が残っていた方が美味しそうなので、補正は弱目がいいかもしれません。
蛍光灯では、緑色っぽく写ります。
室内でパソコンを撮影した左の写真、本来明るいグレーのキーボードに、緑色がかぶってしまいましたね。
← 「RGB 調整」で、Gを - 5、Bを + 30にして直してみました。
最初、緑かぶりしてるのだからGを下げれば良いかな・・・と思いましたが、実際やってみると、Bを下げた方が効果がありました。
なお、色々いじってワケが分からなくなったら、「リセット」をクリックすれば、最初の状態に戻ってやり直せます。
屋外撮影の場合は、青っぽくなることがあります。
早朝や夕方(朝焼けや夕焼けは除く)、曇りや雨で太陽光線が弱い場合、青っぽく沈んだ色になりがちです。
逆に快晴の場合も、青かぶりすることがあります。
左は夕方撮った写真で、ビミョーに青かぶりしています。
「RGB 調整」で、Rを + 10、Bを - 15にして直しました。
ビルや噴水の台?部分、本来のグレーに近い色になりました。
こちらもどうぞ ⇒ 色かぶりを直す(レイヤ合成編)
上記のレタッチはいずれも、撮影時カメラの「ホワイトバランス」を間違えた(設定し忘れた)、またはホワイトバランスが「オート」で調整が不十分だった写真を、AzPainterで直した例です。
最初から正しいホワイトバランスで撮影すれば、それが一番良いに越したことはありません。
↓左は電灯系照明なのに、ホワイトバランスを「曇り」のまま(普段これに設定してるので)、右はホワイトバランスを電灯用にして撮ったものです・・・こんなに色が違います!
ただし、照明等の雰囲気を重視したいのなら、ホワイトバランス調整機能を使わない方が良い場合もあります。