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元画像とレタッチ後

どうしても白っぽく写ってしまう桜の花に、ほんのり赤味を加える加工です。 バックが桜に比べて暗い写真に有効です。



この加工は、桜の花が他よりも明るい(白っぽい)ことを利用します。
桜のバックが、青空や夜空など、暗い写真を使ってください。
(曇り空では、写真全体が赤っぽくなってしまい、不自然になります)

まず、元画像を複製します。



複製レイヤに対し、「フィルタ」⇒「アルファ操作」⇒「暗い色ほど透明に」を実行します。

これで明るい桜の部分だけが、強く残ることになります。


続いて「フィルタ」⇒「カラー」⇒「RGB調整」をクリックします。
R(赤チャンネル)の値を、20〜30くらいまで上げます。
写真を見ながら、あくまで「さりげなく赤くなる程度」に調整しましょう。
なお好みで、B(青チャンネル)の値も少し上げると、色合いが良くなることがあります。



これで、桜の花以外の部分にあまり影響を与えずに、写真に赤味がさしました。

レイヤを結合して保存します。



別の方法も紹介しましょう。

元画像の上に、新規レイヤ「着色」を作り、ピンク色で塗りつぶします。
左の例では、RGBカラーで(255、0、200)の色を使っています。



この着色レイヤに対して、「フィルタ」⇒「アルファ操作」⇒「下のレイヤの輝度からコピー」を実行します。

桜の部分が強く残り、下のレイヤが暗い部分ほど透明になります。



着色レイヤの合成モードを「ソフトライト」にし、レイヤの不透明度を適当に下げて、ほんのり桜に色が付くようにします。

レイヤを結合して保存します。

参考: 桜の写真を綺麗に見せる

本来なら、桜の部分だけを丁寧に範囲選択してRGB調整するのですが、面倒なのでお手軽な方法を紹介しました。 写真全体を赤くするよりも、自然にレタッチできます。